仏教や禅に影響を受けたいわゆるマインドフルネスが心理療法として日本に翻訳されはじめて、10年そこそこだと思います。
僕は大学生のころから仏教に興味を持ちました。
もちろんその背景には生まれ持った気質とか疾患があります(不安障害や自閉性スペクトラムなど)。
苦しいから救いを求めるというやつですね。
ラリー・ローゼンバーグの『呼吸による癒し』を手にとり
マインドフルネスという言葉を初めて知りました。2004年あたりです。
当時大学を卒業したばかり、就職活動はせずにいまの仕事をはじめていました。
パニック発作などの兆候も出ていたのでもうかなりまずい状態だったと思います。
焦燥感は強いし仕事はまだお金にならず自責の念も強い。
そんな具合なので、いまよりよほど仏教に心酔していたように思います。
その後、そういう心労の結果かもの人生最大級のパニック発作を起こして、病院に通うことになりました。
はじめは広場恐怖で全く外に出られず親に外来に行ってもらっていました。
それから今にいたるまで、何度も薬をやめたいと思うときがきました。
実際にある程度までは回復するのもあり、断薬しては数カ月後に悪化させひどい目をみるというのを
一体何度やったんだろう…?すぐには思い出せないくらい…6回はやっています。
そんなこともあっていまはお薬と共存しております。
たぶん薬をやめちゃうのは、仏教とか瞑想に心酔したダークサイドでもあります。
サイエントロジーとまではいかなくてもw アメリカのニューエイジ、ニューソート系の本は
薬をやめて自然療法にしなさいというのも多いし。
実際瞑想指導者の方に無理強いではないけどそういう風に言われたこともあります。
マインドフルネスの書籍そこまで原理主義的ではないので
『うつのためのマインフルネス実践』って例の本にも「薬をやめろってことじゃないからね」って書いてありましたね。
みんな心理療法家だし、大学の先生だったりしますし。
また自分も超頑固なので、「薬に頼らない!やめてやるぞ」と気張っていたんでしょう。
「男は橋を使わない」byロマンポルシェ 並にです。
そんなこんなでいまは散々痛い目見て…マインフルネスとも共存しとるよ_(」∠ 、ン、)_というお話でした。
- 作者: ラリーローゼンバーグ,井上ウィマラ
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