印象に残った本のご紹介
よくわかる瞑想ヨガ
著者の前著『瞑想ヨーガ入門』も持っていたのですが、こちらの方がニュアンスが少し変わっていて僕は好きです。より緩やかで堅さの取れた内容になっています。
著者の説く「柔」のスタンスがより大きくピックアップされているようにも思います。
集中に関して、
「今日はどうも集中できないな」と思ったら、仕切り直しするようにしましょう。力ずくでは瞑想は深められないのです。
とあります。妙に「そうだよな・・」と思いました。力ずくでは無理です。
その他、傾聴する態度や思いやりがないと瞑想は深まらないよと、それを端的に表すのが「柔」という人格のあり方だよというお話。それだけ三昧(サマーディ)というのは心がオープンな状態なのだということ。
僕もちゃんと瞑想を初めて7年経っているので、昔よりはすんなり理解できるようになっています。
続いて、
「瞑想はいいよ」という話w
催眠誘導のようなリラクゼーションとヨガニドラの音源CDがついています。
そして〝ソーハム〟の瞑想やシヴァ神などのヒンドゥー教の神様や自分の願いに対応したマントラが載っていたりとなかなか盛りだくさん。真言や言葉の力、アファーメーションをを結構重視してると言えます。あっさり読めて前向きな感情が持てると思うので、初心者の方から行き詰まっている人にも良いと思われます。
そして
電子書籍にて。初期仏教は苦・無常・無我を徹底して観察するので、どうしてもシリアスで厳しい内容のものが多いのですけれど、スマナサーラ長老本としてはちょっと異色の本だと思いました。「喜」(ムディター)を中心に語った本。
生きとし生けるものに対して良い点、美点を探して喜びを得るのだといいます。それがひとつの瞑想になるのだというお話。執着ではなくてより広く前向きな心を作る。ポジティブなバイアスを持つようになる。それを仏教では禁じていないよと。冷静に客観的に見るのと同じように、明るい見方、心を育てるのも仏教なのだと違う視点が得られました。
つれづれなるままに書いてきましたが、とりあえず今日のところはこの辺で!