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ギターにハマって困って学んで

ラヴェル - 弦楽四重奏曲 (1903)からの 印象派バトル

ライバル関係二人の弦カル

 

作曲を習い始めた、高校1年の頃あたりに良く聴いてた気がします(自信ない・・)。

 

昔はよく並べて収録されているドビュッシー弦楽四重奏の方が、好きだった。

勢いとインパクトがありますからね。

 

本当によく比較される二人です。ある意味ライバル。この四重奏もドビュッシー派とラヴェル派に好みが分かれるんじゃないかな。

 

 

ここ最近は、よくラヴェルの方をを聴いています。こちらの作品の方が「ど頭からガツンといくぜ!」というタイプじゃなくて、ジワジワ効いてくる来る曲ですね。

 

NHK日曜美術館でかかりそうな(笑)実際よくかかってるんじゃないかという気がしますが。

 

 

ラヴェルの設計は見えやすい

 

よく言われることで、ラヴェルは特に曲を論理的に設計しているんですよね。古典的なスタイルの踏襲もしっかりしている。どこで盛り上げようとか、楽器の特性をどこで活かそうかとか。なので、音響的に複雑でもストーリーや構成としてかちっと作られている。

 

そこと関連もあるのか、よくピアノ曲交響曲に編曲したり。その逆って・・あったっけ?覚えてないですが。➡︎ググるのめんどい

 

仕組みとしてしっかりしているから、本人の中で抽象化(ピアノ)・具体化(オーケストラ)の置き換えがしやすいとふんでますよ・・あたしゃ。

 

 

 ポップ!ドビュッシー 

 

ドビュッシーは、なんか天才の発想というとアレなんですが、「はぁ?なにこれ」という瞬間とか曲作りの癖がある。モチーフの反復とか。コードの平行移動とか。そこが革命家とか言われる由縁なのでしょう。

 

前奏曲集1巻とか、ボンヤリしていますしね。ほとんど「亜麻色の髪の乙女」くらいしか取り上げられない。難解といえば難解。

 

なのに、ピアノ名曲集とか見るとどうだ、ドビュッシーの方が月の光とかアラベスクとか取り上げられるし、発表会でも圧倒的に弾かれるんじゃないですか?😈

 

ポピュラリティードビュッシーがなぜか勝るんですよ。ドビュッシーの方がモテそうだしね。実際モテてたらしいし。ラヴェル真面目で几帳面で神経質そうでしょ。(ステレオタイプサーセン

 

 ドビュッシーの方がインパクトあってキャッチーな曲書くし。音楽的皮肉とか、ジョークもあって、ポップだしと。

 

「グラドゥス・アド・パルナッスム博士」も、クレメンティのパロディに近いものです。ワーグナーからの引用まで出てくるし。

「ゴリヴォーグのケークウォーク」なんて、変なラグタイムのような。ポピュラーやブラックミュージックに近づいている。 

ブルーノートとかクラッシュノートまで出てくる。

 

椎名林檎も「弁解ドビュッシー」という曲は書いても、ラヴェルの曲は書いてないでしょ。(暴論)

 

あとピアノの技術的にもドビュッシーの方が入りやすいんだ。めちゃくちゃ難しい曲

も書いてるけど、簡単な入門用も書いている。

そういう所も人気を集める要因かもしれないですね。

 

 

だがしかし

 

歳とってきてから、ラヴェルが沁みてきますね!昔からラヴェル好きだったけど。

改めて、書く技術とか。組み立てる力とか。

 

 

四重奏は基本4声で表現するので、作曲家がというしたいとか、アレンジの工夫などが見えやすいと思います。ギター二人・ベース・ドラムのバンドに近いです。

 

 

今ジャズをやる都合で、ドビュッシーが参考になることが多いのですが

その反動で、ラヴェルが効いてきますね〜!

 

というわけで聴いてみてね 〜完〜 

 

www.youtube.com

 

ドビュッシー:弦楽四重奏曲 ト短調 op.10、デュティユー:「夜はかくの如し」(弦楽四重奏のための)、ラヴェル:弦楽四重奏曲 ヘ長調 (Debussy& Ravel: String Quartets/ Arcanto Quartett)

ドビュッシー:弦楽四重奏曲 ト短調 op.10、デュティユー:「夜はかくの如し」(弦楽四重奏のための)、ラヴェル:弦楽四重奏曲 ヘ長調 (Debussy& Ravel: String Quartets/ Arcanto Quartett)

 

 

 

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