初期仏教の日本での伝道者。
スマナサーラ長老の本はもう相当・・、20冊くらいは読んでるんじゃないのかな。
10年以上のお付き合いですね(笑) また出版された本の量が凄いんだ。
ネットでの質問にも丁寧に答えていただいた思い出があります。
今回は、メモやノートのような感じで読書感想を。
幸福の視点の違い
前半はここが大事な切り口になっています。
・要点ノート
〈常識的な幸福のイメージ〉
1所有・2知識・3権力・4健康(健康な肉体)5好きなことをやって生きていること
〈仏教的な幸福のイメージ〉
常識的な幸福に対して、
○すぐ死んだらどうするの? (希望が不幸を生むケース)
希望は現状の苦・不幸につながる
充足、希望がすべて叶ったなら、完全に幸福 →希望ゼロの状態
「自分の希望リストがすべて叶った」→悟り・解脱
少し感想
希望を追い求めるけれど、例えば今日死んでしまうと。台無し感があると。
だからそういう儚いものより、瞬間瞬間の充足感を得ようというのが仏教的見方となっています。
くだらなホラー映画、ファイナルデスティネーションが哲学的に見えるのは、そこですね。
お前も死神のリストに乗ってるぜ!って言われてる感じがするんですよね。
なので、逆自己啓発本(笑)みたいに見えるかもしれないですが。そんなことなくて、仏教のお坊さんが、えらい働き者であることは、すぐわかります。
それと現実的にビジネスでもなんでも、要求したものを得ることを否定しないです。
何かにアンチという立場はあまり取らないのが仏教らしさです。
気になった重要ポイント
人が皆 引っかかるポイント
・妄想さえ止めるなら、その瞬間から人は幸福になります。
・幸福とは何かを「得る、獲得する」ことではありません。
・得たものは消えていくのです。その幸福は安定しないのです。
・幸福とは不幸を司る原因(妄想)を止めることです。
そして解決策
・すべてを瞬間単位で観ましょう。
・「今の瞬間の希望」なら簡単に叶います。一生、失望にはならないのです。
(同上 NO.603/984 )
といった具合で、その能力を育てるため。
自分を客観視したり、慈悲を育てる瞑想しようという流れになっています。
講演をまとめたものらしく、短くて読みやすいので、入門にもオススメです。
これ読んでも、ピンと来ない人は来ないし、救われる人は救われるって当たり前か。。
〜完!〜
気付いたら…もう「幸福」になっていた! ?現代人のための「ブッダの幸福論」? (初期仏教の本)
- 作者: アルボムッレ・スマナサーラ
- 出版社/メーカー: 宗教法人日本テーラワーダ仏教協会
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