bosats 音 note

ギターにハマって困って学んで

【元気な演奏】Bill Evans - California Here I Come (1967)

ビートが前に出たアルバム


これは最近買ってよかったアルバム。ヴィレッジ・ヴァンガードでのセッションをライブ録音したものらしいです。

ここでのビル・エヴァンスのピアノは、気ままに踊っているかのようです。



ドラムもスウィングしているのに、タイトで。ヒップな中にスクエアな部分が含まれているような・・・
一見矛盾しているようですが、叩き方はもちろんのこと、

音価とか音の切り方でそう聞こえるんだと思います。キレのあるドラミング。


それに引っ張られてか、エヴァンスもかなりトーンのピアノを弾いている。

ベースはエディ・ゴメスの、いつもの歌うようなメロディアスなソロが聴けます。

長年やっていけるだけの、相性の良さですね。



ところで、ふとなんでこの一見ストイックそうなエヴァンスは、ヘロイン依存だったんだろう?とあらためて考えてみたのですが


当時の環境・空気


クリント・イーストウッド監督。チャーリー・パーカーの伝記的映画「Bird」を見て、映画そのものはつまらなかったんですが、
この映画は〜The ヘロイン依存〜てサブタイトルつけていいくらいにその描写が、頻繁に出てきて。


その頃のジャズ文化とかライブスポットって。タバコもくもくで、酒も浴びるほど飲んで、
麻薬も手に入りやすい

90年代のクラブカルチャーにも通じるような、常に危なさと隣り合わせの環境ということが伝わってきたので。


ステージを各地のライブスポットで連日やらなきゃならないプレッシャー、
厳しいオーディションや競争を勝ち抜いてきた猛者ばかりの中

失敗したら「あいつはダメになった」とかすぐ言われるわけでしょう。


そりゃ辛いわな。悪いことをやってるのが強さの証明さ!って空気はあっただろうし、

今のアメリカにも、映画・ドラマなんか見てる限りは相当根深いですよ。
飲酒運転描写・マリファナを始め薬物やる描写の多いこと。雑というか大雑把というか。



はっちゃけたエヴァンス


そういったわけで、音楽だけ聴いてるとわからないけど、こういう実生活の不幸の代償のように、
すごい演奏を残してるのも確かなのでなかなかうまくいかんものだな・・とごく普通の感慨にふけったりしてますが(笑)


でもこのアルバム、際立って有名なものではないけど、

いいよな、たまにはこういうはっちゃけたエヴァンスもと思って聴いてます。



California Here I Come (Reis) (Dig)

California Here I Come (Reis) (Dig)

  • アーティスト:Evans, Bill
  • 発売日: 2004/09/14
  • メディア: CD



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