きっかけはグレン・グールド
この作品。最初に聴いたのがグレン・グールド盤でした。
中学生か高校生のころだったと思います。
たしか母親が、グールド演奏の『インヴェンションとシンフォニア』のアルバムを聴いていて。
「もう故人で。なんかすごくピアノも改造しちゃう変わった人だったみたい」 というようなことを耳にしていました。
当時は、バッハもグールドも特別ピンとこなかったのですが。
何かで坂本龍一がグールド好きというのを知って、尊敬する教授がそう言うならしょうがない聴くか! という
あまりに単純な動機です😂
DVDで『グールド27歳の記憶』というドキュメンタリー映像を鑑賞。
そこで、録音風景が撮影されていたのが、まさにこの曲。
その制作プロセスやグールドの人となりがすごく面白くて、
グールドはもちろんバッハを好きになるきっかけになりました。
あふれだすような疾走感のある演奏。
歌いながら熱心に練習する姿とか、慎重にピアノを選ぶ姿とか。そこはさすがシュッとした絵になる男。
その演奏スタイルや、ピアノや椅子といった楽器や環境への強迫的に見えるほどのこだわりがあり。
現在では、彼は自閉性スペクトラムだったと見られています。
そこも含めて相性よかったのでしょう(笑)
いま弾いてみると
好きな1楽章と3楽章を練習してみたりしていますが。
バッハ作品の中でも、本当に軽やかで明るい曲ですね。
比較的派手なので、発表会向き。かなり弾く人いるんじゃないでしょうか。
こんなにバッハを弾くようになるとは、考えもしませんでした。特別好きじゃなかったですからねぇ。
ハーモニー面とか左手のアレンジとか、かなりバッハ作品の中でも独特で、あまり規則的じゃなく変化します。
ベースラインを弾くパートがあったと思えば、コードに変わり。対位法的なパートを弾いたと思ったら反復進行(循環コード)のように
いいとこ取りの内容になっていますね。(結構気まぐれ)
それではグールドの演奏を要チェキ!