下手でもいいんだ
パンクリアルタイム世代では全くないので。パンク憧れは、ほとんど読んだり聞いたりしたことからの作られた記憶とでもいうべきものです。
「スターリンが豚の臓物投げてた」とか、「ケンカするためにライブハウスに行っていた」(ファイトクラブ感覚)とか雑誌で読んだりとか、おおすげえと思うんですが今思うと何がすごいのかって😂
今よりそういう規制も緩いから、祭りのようなものですかね。
多感な中学生のときは、バブルがはじけた後で、流行り物はヒップホップとTKの音楽でしょ。メロコア・スカコアとかパンクから派生したものも、流行ってたんですけどあまりしっくり来なくて、タワレコで視聴するくらいでした。
小学生のときに初めてザ・ブルーハーツを夜のヒットスタジオで見たときも、甲本さんを「落ち着きのない人だなあ」と思ったくらいで、何かに目覚めてないんですよ。
深夜ラジオ
で、中学生になって・・中高の頃って。現在と真逆の一番の〝不眠期〟だから、夜中のラジオを聴く。
そうすると、パンクの特集をやっている局もあって、クラッシュの演奏とかかけて、
「しっかし今聴くと下手だなー」とかDJの人が言ってたりする。それが当時はよくわからないのです。
タイム感とか、ピッキングの正確さとかいう点でだと思うんですが。
それがわかったのが結構後、XTCの三枚目を聴いた時で、「パンクを下敷きにしているのに、なんて弾き方が丁寧なんだ!」という感動を覚えました。
先にXTCを聴いてたらたぶん僕はギタリストになってると思います。弾き方の綺麗さに感動してる時点で、パンク向いてないけど(笑)
でも、前の50年代スタイルの話と似ていて、別にいいんだ下手でも。それなりにやり方があるんだというのはパンクから学んだような気がします。
アンプの選び方から佇まいから・・
ポール・ウェラーなんて今やじいさんだけど、格好いいでしょ。(元が激しく男前というのもある)
発祥の地イギリスは当時もまだ、確固とした階級社会で、サッチャリズムの締め付けの厳しい中。
大人になって、歌詞の意味がわかってきてからは驚きました。
日本とは音楽やポップカルチャーの持っている歴史・社会的文脈が違う。
音楽に政治要素は求められていない ≒ 売れない
でも政策はその転換度合いも含めてわりと似ている。
15〜20年遅れくらいで、イギリスでの問題が日本にも来るような。
ただ、批判だけやってても、日本のいわゆる左派政党にも、各種利権があったり複雑だから「お前もな!」で足元すくわれますわな😕
正しさを主張しても、お前らも正しいことしてないだろってな具合に。
スペシャルズが「人種差別はだめだ」って歌ってたり、ポップに聴こえる The Jamの Going Underground のPV。あれを日本に置き換えてやったら炎上して叩かれまくるでしょう。(対サッチャリズムのやつ)
イギリスで生活したことがないからその肌で感じた実感があるわけじゃなし。
それでも心意気は感じます。
XTCでさえ、婉曲だったり皮肉っぽいけど過激ですしね。(そこがやっぱ気の弱いところかな😂)一度、アメリカで発禁食らってるか。
ここの方の訳が参考になる↓