線の音楽
いまのN先生のところでの課題曲のひとつは、アラベスクです。
ジプシーの音楽全般を アラベスクと読んでいたが、本などを見ると、ここで作曲者は線的な音の戯れを志向していたようですね。
で、線対線といえばやっぱりバッハ(対位法!)なので。その影響もあり。
当然、音の数も抑制されています。左手をアルペジオにすることで、一度に鳴る音が2声ないし3声の部分が多い。
ハーモニー関係
にやり😈としたのは、この曲。キーがE なのにAのコードで始まります。Ⅳ度の和音→
サブドミナント始まり・・坂本教授の曲によくあるんです。
たしか 戦メリ もそうじゃなかったかな? さすがは〝中学生のとき、自分はドビュッシーの生まれ変わりだ〟と思っていた人w
中期・後期のように古代の旋法・モード的な作りに目覚めていない。
にも関わらず、ドミナント(Ⅴ度の和音 この曲だと主としてBのコード )を使っているけれど、調性回避の萌芽がありますね。
浮遊するコード
一番、おっ!と思ったのが、4ページ・70小節目。最初のモチーフが帰ってくる直前ですね。ベース音がちょろっと1音、レ#・ D#で(Bの和音の第一転回形)
はい、ドミナントですよーという感じを出しつつ(アリバイ作り?)、上で鳴ってる音は ド# ミ ソ#
これは瞬間的にA△7onD#のようになっていて、おいおい渋谷系かよっていうコードですねw (この浮遊するドミナント回避は、ドビュッシーが始めたと言われているのでこっちが先祖)
じゃあ、曲を聴いてみますか。 01:53 あたりから モチーフBと呼んでますが
〝レファラドシラソシレファミレ〜〟っていう駆け上がるようなフレーズが好きです。
一番好きな部分かもしれない。
上記のドミナント回避は 02:52・ 53 のあたりです。ほんと、表現上もわからないように入れてますね。
ハーモニーや響きの面では。革命児的な人ですが、そういう書きかたの巧さも卓越してます✏️
線の音楽っていうことで言えば、横のつながり→連接に注目した近藤襄さんの本をアフィっておきますかw