スライ&ザ・ファミリーストーンが独特なのはKORGのドンカマを使って演奏したという新しさもあり。人種混合バンドの先駆けでもあり。
ボーカリストのスライ・ストーンが鍵盤を弾くというわりとファンクバンドでは珍しい編成。
それと、どの程度打ち合わせしているのかわからないけど、あんなにみんな別々のフレーズ弾いてるっていうのも珍しいんじゃないかということ。
鍵盤もバッキングとアドリブの中間のようなフレーズが多い。
僕はブルース的フレーズをかなり昔耳コピしたので、吉祥寺の社長とかバーのマスターに「ニューオリンズみたいの弾いたら?」とか「モータウンのノリが好きそうだ」って言われたりしたのもそのせいだと思う。
(当時は常にウーリッツアーの音とクラビネットの音のプリセット番号を覚えておいてライブで使っていた)
ラリー・グラハムも、スラップを開発してどんどん自己主張するし、その後ソロになっちゃうしね。
ドンカマはリズムマシンで、スクエアなビートと当時は感じたかもしれないが、入ってるリズムパターンがサンバとかだっけ? シャカシャカポコとか裏で鳴ってるのが確認できる。
マシンのガイドの上でとりあえずやってみるというのが結果ああいう感じにつながったのだろうか。ドラマーの人は確実にマシンがあるからこそ、
〝っタカタカタカ!〟〝ッチキドコタカ チキチー!〟とか16分音符の細かいフレーズを自由に入れてる感じがする。
ヒップホップの萌芽でもある。演奏はラフなのになんかいいんだね🥁
何度聴いても、えっ!てなるバンドである。