時間経過とシンクロする変化で初めて分かった
この曲は一度多少耳コピしてるんですけど
そして、色んな人のカバー版も出ていて
くるりの曲の中では、あまりしっくり来なかったんですよね。
ただ、こないだ母方の田舎に帰る途中、オリジナルアルバム版を聴いたらすごく良かった!
ベスト盤でリマスタリングをどうしてるのはわからない(音圧・音量の微調整・曲の出入りのタイミング調整はするはず・・そのままだと結構毛色が変わっちゃうから)
あー、こういう風に展開して、変化をつけてるから平たくなくなっていくんだ。ってのがはっきりわかった。
サビのハモリは、The Who がやりそうなパターンで。サイケハモリと勝手に言ってるものですけど。くるりは初期から得意としていました。
サビでも一巡目と二巡目では、ベースとコード進行自体が変わるのでだいぶ変わるんです。
大まかには
A→サビ→間奏→A' →サビ'→ 大サビ →サビ' という感じ。
最初のA→サビはひたすらベースがBとDの音を刻む。ストイックで平板に聴こえるのは主にここで。まずキーもハッキリしない。
次への移行に間奏を使っています。D Em C#m7 F#m7 とか・・次のサビ’への伏線のように、ここで初めてキーがD majorだとはっきりする。
それを踏まえて次のA'→サビ' で展開をつけてくる。 ウワモノをあまり変えずに主にベースでやっています。
サビ’で間奏とほぼ同じ進行が出てきて、なります。コーラスやウワモノの変化と一緒に、急に華やぐ。 ここまで最初のアルバム版で(03:14秒)。全体が(05:51)、ど真ん中以降まで、エネルギー貯めてたのかっていう話で。
この時代、くるりは四つ打ちのミニマルテクノに凝っていたので、そことThe Who的コーラスなどのミックスっていうやる人が少なかった事に成功していて。
曲内で、時間をかけて初めて結実しているので。
打ち込みのループをメインにしていても演奏面とかアレンジで、しかもなるべく派手なやり方ではなく実現しているので・・以前、アレ?しっくり来ないなと思ったのも仕方ないかなと。ただ、なんか時々聴きたくなると思って、特にこれと数枚ですね。
ではPV版を