白水社の新書版です。安堂信也・高橋康也訳。
サミュエル・ベケット略歴を見るとうつ病歴があるようですね。(作家あるある)
映画「シャイニング」の親父じゃないですけど、孤独な作業をずっと続けているとおかしくなるってことはよくあるみたいですね。単に期限があるのに書けない!とかね。
これもYouTubeで、町山智弘さんの「桐島、部活やめるってよ」の映画評を聴いていて、出て来たのですね。
桐島はこの物語の中、一切出てこない。〝空虚な中心としての天皇〟(by ロラン・バルト)のようなもの。転じて神の喪失、意味の喪失の物語であると。
大雑把にこんな感じだったと思います。
そんな中で例えとしてこの『ゴドーを待ちながら』が出て来ました。登場人物たちは来るはずのない神=ゴドーを待っている。「おお、面白そう!」と思って読んでみました。
・・・そして。小説だと思ってたら、戯曲だった。。同じく不条理もののカフカを読んだ時も「なにこれ!?😰」とは思ったんですが、それが戯曲だとなおすごかった。
『三文オペラ』を読んだ時も戯曲形式で書いてあると知らずに、なにこれと思ったものですが、その時と似ている。山なしオチなし意味なしってやつじゃないの・・。
かなり内容に触れても、ネタバレも何もないですよこれ。
これはね、お芝居で見るのがオススメですな!
桐島見ますかー今更ながら。。スクールカーストとかの話はホラー映画の8倍見たくないんですけどねぇ。