bosats 音 note

ギターにハマって困って学んで

即興・ジャズ

ドビュッシー - ミンストレル にYMOを感じる

引き続き・・ クロード・ドビュッシー 『前奏曲集1』Ⅻ ミンストレル 装飾音が多くて拍が取りにくい! 構成的にはすっきりしているんですが。途中途中にちょい捻りが入るので その辺が弾きづらいですね。 ・和音平行移動(例のヤツ) もキーを半音変えながら…

ブルースは“使える”

今年になってから、うーん・・5月くらいからかな。ギターでずっとブルースのフレーズ集を弾いていました 調子が悪いとしても、ちょっとずつでも進むし。フレーズも面白いし。 これは過去。鍵盤で経験した事なんですが、セッション時代ブルースなどのバッキン…

ミニマルを初めて意識して聴く

1996は忘れられない年 坂本龍一 - 1996が出てすぐ買って、その月のサンレコも買って教授のインタビューを熟読すると 「(色々な曲をミニマルにアレンジしたくらい)ミニマル・ミュージックが好きなんです」っていう記述があって。 ミニマルテクノは当時かろ…

モードの話(教育上の慣習)

クラシック系の場合 モード(教会旋法)は、クラシックの教室で習っていてもあまり出てきません。 ピアノの場合。取り上げて練習するのは、メジャースケールとマイナー3種のスケールくらいで、後クロマティックくらいか・・。 音大受験する場合でも基本は変…

このブログの分析のしかたについて

メモ的分析 このブログでやっている分析は、いい加減で、自分が譜面などにメモ書きしているものです。 コードで縦の重なり・・(瞬間、瞬間の響き)を、書いて 昔の芸大和声教科書(3色のやつ)で覚えたことで、横のつながり(機能)を書くという折衷案でや…

ビル・ エヴァンスの 志向したもの

インタビューをいくつか見てみると 色々発見が。 ジャズってそういやほぼアメリカ発とか、独自のという意味で初めての音楽だったのかもしれないですね。 ガーシュインやコール・ポーターもそうだし。 だって、後はヨーロッパから、亡命してきた作曲家が教師…

【初レッスン】 生徒さんに来ていただきました。

セッションのグループにいたとき、まさに冬。 過眠とうつが急激にひどくなってやめちゃったんですが。(その年から季節性の面が強くなる) 思いがけない形で その後、募集も特別していなかったにも関わらず。興味を持ってださった方 がメールをくれて。昨日…

エヴァンスの手癖

セッションに通ってた頃。 スタンダード曲で、枯葉ってよくやるのですが。 エヴァンスから覚えた手癖 昔、Portrait in Jazzをよく聴いていたので ビル・エヴァンスバージョンが勝手に浮かんじゃうんですよ。 「ど頭ピアノから入って」と言われることが多く、…

思い出したセッション🍸

もう三年くらい前か? なにかの流れで、その頃のセッション仲間とイベント行こうという流れになりました。 武蔵野エリアのどっかの駅のセッションバーだったんじゃないかな(正確に覚えてない) 主催はギタリストで講師としても有名で本も出してる方。 まず…

聴きなおしたらいい! キース・ジャレットの「平均律」

昔ちょろっと触れていて・・ bosatstan.hatenablog.com 録音がもわっとしているとか言ってますが。 最近色々聴き比べたら、この録音はかなり音像が近い方でした。 弾き方も1音1音丁寧で神妙な演奏。 クセもないので参考音源としてもよい。信頼のECM New Seri…

中山康樹『ビル・エヴァンスについてのいくつかの事柄』読了。

スーサイド イズ ペインレス 知ってることも多かったため、意外とささっと読めました。 たぶん Wikipedia とか、昔買ったエヴァンスのコード譜とか。そういうところで断片的に人となりや個人史を読んでいたから・・・かな? この人もご多分にもれず、同時代…

セロニアスモンク - Criss Cross

交差する楽しさ ドキュメンタリー映画を見てから、モンク好きになっちゃって。 このアルバムはサックス・ピアノ・ベース・ドラムの四人編成です。 かなり自由度の高いアレンジが効く柔軟性の高い編成ですね。 ドラムが元気で、ミックスバランスも音量大きめ…

『Tokyo Melody』 に思う 80年代

Tokyo Melody とは坂本龍一の85年フランス製作のドキュメンタリーフィルム。 これはテレビ用ですね多分、60分くらいだし。 いま考えると Tokyo Melody ってのは、小津安二郎の『東京物語』(1953)Tokyo Story からですよね。YMO散開当時のソロ作品『音楽図…

【映画】「 セロニアス・モンク - ストレート・ノー・チェイサー 」を見る

監督はクリント・イーストウッド。1988年作品。日本では劇場公開はされていません。 記録を編集して描く人間性 全体的に白黒が多いと言えど、記録映像が古くさく感じなくて、リアルなものに見えました。 モンクの帽子遍歴と、あの独特な奏法と鼻歌?・・うめ…

イキフンつーかフィーリング♬ セロニアス・モンク - Monk's Music (1957)

バット・ビューティフル以降 この前の『バット・ビューティフル』の話じゃないけど、この人の人生はかなり破滅型に見えるのに、作る音楽はユーモラスですよね。深刻な感がしない。 昔聴いた時は聞き流してました。選んだアルバムがまずかったのかも・・。最…

【JAZZ】『バット・ビューティフル』(村上春樹 訳)を読む

読んでいて辛さがある本でした。 ジェフ・ダイヤー著。 音楽史に残るジャズミュージシャン7人の、半分ドキュメンタリーのような小説。 彼らの個人史に基づいた物語です。 クリント・イーストウッド『Bird』(1988)を連想させる 前にこの『Bird』という映画…

ドラムがロックスタイルのジャズが好き - The Lounge Lizards -

これは・・初めて聴いたの大学生くらいですかね。 たまには、音楽のことも。 The Lounge Lizards ジャズがダメな人にもオススメできるかっこいい一枚です。 ジャズのドラムはブラシで叩くことが多いですが。 しかしこちらは、スティックでロックの叩き方をし…

ピシュる技術!(『ピシュナ』その2)

『ピシュナ』を練習に取り入れて、もう3週間くらいは経つと思います。 今回は、自分なりの活用法をひとつ。 毎回、「ふざけるなよ!手が疲れる。嫌がらせか!(いい意味で)」とか思いながら弾いてますが(笑) 小分けにしよう 僕はぶっ通しで弾くと確実に飽…

【元気な演奏】Bill Evans - California Here I Come (1967)

ビートが前に出たアルバム これは最近買ってよかったアルバム。ヴィレッジ・ヴァンガードでのセッションをライブ録音したものらしいです。ここでのビル・エヴァンスのピアノは、気ままに踊っているかのようです。 ドラムもスウィングしているのに、タイトで…

スクエアプッシャー からハービー・ハンコックへ

ドリルキングアワー その昔、高校に入った頃。電気グルーヴの「ドリルキングアワー」というラジオで、 この人の「Vic Acid」がかかってて、「うわ!かっこいい」と思って買ったのが出会いです。 町田にまだ巨大タワレコがあった頃だな・・。 www.youtube.com…

Bill Cunliff - ジャズ・ピアノ上達のための50のエチュード ジャズ・インヴェンション

これは、いいテキストだなと思いました。ちゃんとフレーズ・ヴォイシングの移調バージョンが書かれています。(リトルピシュナみたいな体裁です) ・ジャズのフレーズ独自指の動き ・ハーモニーの流れ ・ヴォイシング、コードの配置 を一度に一つの楽譜の流…

Herbie Hancock - Speak Like a Child(1968)+ちょこっとピチカート

クールの継承 まさにクールなジャズと言ってよいアルバム。 当時はマイルスの革新的な路線の影響下にあるんでしょうかね。 『処女航海』よりもさらにボサノヴァテイストが取り込まれています。(特に表題曲!) にも関わらず、すごく作家性が前に出ているの…

Jim Snidero (ジム・スナイデロ) -『 イージー・ジャズ・コンセプション ピアノ・コンピング(はじめてのジャズ・エチュード)』

これ、入門〜初級編だそうだけど、充分難しいですよ! でもズージャーのコンピングってこんなものか〜って分かるという意味ではオススメです・・・ヴォイシングの形の把握と、裏拍やシンコペーションで喰って入ってくるリズムの体得が目的でしょうか。 コン…

【今聴くとこの人なんなの!?と思う】 ビル・エヴァンス - Portrait in jazz

高校くらいの時によく聴いていたのですが、いまあらためて聴くと 演奏面で、やっぱ音価やタイミングが半端じゃなくいい! 普通の人なら軽やかに弾けないようなフレーズを何の事なく弾けるんですよこの人は。 和音の平行移動とか、重くなりがちな部分をさらっ…

適当弾きのひみつ

先日録りましたラジオのオープニングで弾いているのは、全くのでまかせ即興です。 www.youtube.com 指の感覚だけで弾いていて、コードも書いていません。弾いていくうちに「終わりはE♭△7にしよう」とだけ考えました。 こういうのは出たとこ勝負なのです。出…

【入門に最適】春畑セロリ『これなら弾ける!!ジャズピアノ』

自分で講座をやると決まってから、たぶんジャズピアノの本は10数冊は読んだり、弾いたりしたと思うのですが、そのなかでは入門に最適です。 ・あらゆるヴォイシングに触れている ・ブルース、ジャズ、ボサノヴァなど一通りのグルーヴが学べる ・後半でアドリ…

デレク・ベイリー 『インプロヴィゼーション ー即興演奏の彼方へー』(1981)

最初はベイリーの個人的な考え方の本かと思って買ったのですが、かなり情報量も多いし、即興の音楽史ともいえる学究的な本でした。(インド音楽からバロック音楽・ジャズ・ロック・現代音楽 etc...) 印象的だったのは 第7章 ジャズ の項目。 スティーヴ・レ…

【ピアノの】習得の優先順位について【思考】

スケールを覚えたり、コードを覚えたり 基礎練でも、あらゆることに言えるのですが こっちを先に覚えたほうが、あるいは練習したほうが楽という手順が あるように思います。 そこの経験則を個人講座ではなるべく盛り込みたいところです。 その手順を外れると…

マーク・レヴィン『Jazz Piano Book』にやられる

Jazz Piano Book を読んでいます 結論から言いますと超難しいです。 クラシックの和声と語法が全然違います。和声法は一音一音の動きに厳密な規則がありますが こっちはそういう規則の強さはない代わりに ・ハーモニーが複雑! ・前提として知らなきゃいけな…

激しくつまらない。けど役立つ!

今回は、野呂芳文 著『ジャズ・ピアノの練習法を教えます』について 個人講座を持つ計画が立ってから、多数のジャズ関連教則本を買いあさりました。 しかし、つまらない。初心者向けといいつつ難解といった本に数限りなく当たり、その多くがブックオフ行きと…