bosats 音 note

ギターにハマって困って学んで

「深海展2017」に行って来たぞ @ 上野 国立科学博物館

そこそこの海洋生物好き。水族館好きというのもあって、行って来ましたよ人気の深海展。

shinkai2017.jp

 

NHKスペシャルでの特集は未見のまま、フラッと行ってみたら

 

平日なのに人多いε-(´∀`; ) 場内ごちゃごちゃ。  学生が多いのかと思ったらそれだけじゃなくてあらゆる年齢層だったように思います。さすが都会、スーツ姿のカッコいい爺さんもいました。

 

で、モニターに実際の生物の動いてる姿の資料映像か、おそらくはCGで作ったものが流れていて。それを見ると「うおー凄い!見たことない!」となるのですが、その下の実物の標本展示を見ると、「あれ?干物?(;´д`)沼津のお土産やさん?」というくらいこじんまりしていて・・

 

その後、しばらくギャップを反復することになります。「うおー!!(´⊙ω⊙`)」「あれ?(;´д`)」「うおー!!(´⊙ω⊙`)」「あれ?(;´д`)」・・・

 

 

音楽 久石譲

 

そして、会場内にミニマルミュージックが流れていて、「おや、スティーヴ・ライヒかな?・・・これは Music for 18 musicians ? なんかちょっと違うかな・・」と思っていると、はっきり書いてある音楽担当 久石譲! 

 

怒られるぞってくらい似ていてびっくり。

最近までCMで流れてた別の曲にも全く同じ感想を持ったので、どうしたんだろう。元々ミニマルを追求してた作曲家だったのは確かだけど、こんなに似たもの作って、得あるんだろうか・・?

 

ほんと同時代の作曲家なんだから、で本人の作風もちゃんとあるんだから、ライヒに怒られるぞ。

 

 

棲み分けとアングラ化

 

さて、かなり主役級のダイオウイカさえも、標本はちょっとゆだってないか?という質感になっていました。でもデカい。2mくらいはあったかな。

 

深海に特化するとあんなに、生き物として違う規格になっちゃうんだから面白いですね。

 

ニッチな生き物とか、棲み分けというより、文字通りアングラ化っていう言葉が合う。

浅い所にいる生き物とは違う生態にまで至ったってこと。

人間も環境適応してけば体格とか種としての特徴も全然変わってくんでしょうかねー?

 

宇宙からやって来た説があるっていうのもうなずける、エイリアンの造形に近いやつもいる。

 

 

そして、海底探査の船、〝ちきゅう〟の100分の1スケールはやっぱプラモ好きにはたまらんものがありました。

www.jamstec.go.jp

 

 

音声ガイダンス担当のしょこたんの絵が、最後に飾ってあってそれも良かった。短期間でよくこれだけのクオリティの絵を仕上げてきたな・・と感心して見ていました。

 

そして、ラストの物販の異様な充実っぷり! 普通の水族館並み。しかも深海キャラ特化というわけで心踊ります。ライブの物販みたい。これは見習いたいw

 

というわけで、元を取る以上に楽しんできて、帰り駅近の麻布茶房で、やたら量を推してくる甘味を食べて帰りましたとさ、面白かったです!

 

じゃあ今日の曲はあえてのライヒで(笑)

 

www.youtube.com

 

 

 

 

「ヒメアノール」青春群像劇説

今年観た映画の中では「ヒメアノール」(2016)が一番よかったです。

て、今年の映画じゃないんだ・・。でもあまり年代にこだわらず見てますのでいいや。

あと今年終わってないけど!

 

 

一昨年はダントツで「マッドマックス-怒りのデスロード-」(2015)です。

去年は数見すぎてわけわかんなくなってるので、正直わからん。。

 

ヒメアノールは、森田剛の演技が素晴らしいし、やな映画だよホント。やな編集、やな演出・・。

サイコキラーものとしての理由づけ・動機づけが、映画版ではあまりにも悲しくて最後泣きそうになりますね。あれ、映画館で見てたら確実に泣いてるな。

 

 

例えばキューブリックの「シャイニング」とかだとあのジャック・ニコルソンが演じてる親父が単にアレな感じになるだけだから、誰も泣きませんわな。

でもこういう風に悪行に理由づけがなされて泣くっていうのはあんまり経験がなくて、「これってある意味青春映画だったのか」となる。

 

ブコメ→サイコスリラー→ヒューマンドラマ のような三幕構成ともとれます。

 

ブコメからサイコに切り替わるタイトルが出る瞬間が最高でしょ。

サントラが「ドグォォォォーん!!」って一時の音響系・・フェネス並みwに音割れてる!ってなる。なんなの?故障?ってなるレベルに歪むんですよ。

来るぞ来るぞ!っていう感じが出てます。

 

ノルウェーの森」(2010)のあの主人公悲嘆シーンを見たときも驚いたけど、あれを超える勢いですよ。あっちは過剰でホラーみたいに見えて吹いたけど。でもあのシーンだけ強く記憶に残ってるってことはやっぱりフックになってるんだ。

 

じゃあフェネスを・・👇

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あれ、フェネス今また新鮮ですね・・っていいやそれは(゚ω゚)

 

あの濱田岳とつきあう女の子役の人、貞子VS伽倻子にも出てたけどああいう役やらせると最強ですね。佐津川愛美さん。表情の演技、特に皺眉筋力!w

そこそこモテてきて、それを自覚しつつコントロールできて不幸な目にあう系女子の役!

 

やな表情〜やな表情だなー((((;゚Д゚)))))))」ってなります。やな感じの満願全席なんだけど面白い・・面白いというか泣きますよね。泣けた笑えたとか一発のフックだけで持ってく話ではないので、1幕2幕の積み重ねあってこそ、あの時系列組み替えがラストで効くと。

 

ただのシリアルキラーものとして見てると、どう反応していいか分からなくなりますね。

 

この映画が3幕だとすると、マッドマックスは〝行き帰り〟の2幕かな・・。

 

 

ヒメアノ~ル 通常版 [DVD]

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