今年観た映画の中では「ヒメアノール」(2016)が一番よかったです。
て、今年の映画じゃないんだ・・。でもあまり年代にこだわらず見てますのでいいや。
あと今年終わってないけど!
一昨年はダントツで「マッドマックス-怒りのデスロード-」(2015)です。
去年は数見すぎてわけわかんなくなってるので、正直わからん。。
ヒメアノールは、森田剛の演技が素晴らしいし、やな映画だよホント。やな編集、やな演出・・。
サイコキラーものとしての理由づけ・動機づけが、映画版ではあまりにも悲しくて最後泣きそうになりますね。あれ、映画館で見てたら確実に泣いてるな。
例えばキューブリックの「シャイニング」とかだとあのジャック・ニコルソンが演じてる親父が単にアレな感じになるだけだから、誰も泣きませんわな。
でもこういう風に悪行に理由づけがなされて泣くっていうのはあんまり経験がなくて、「これってある意味青春映画だったのか」となる。
ラブコメ→サイコスリラー→ヒューマンドラマ のような三幕構成ともとれます。
ラブコメからサイコに切り替わるタイトルが出る瞬間が最高でしょ。
サントラが「ドグォォォォーん!!」って一時の音響系・・フェネス並みwに音割れてる!ってなる。なんなの?故障?ってなるレベルに歪むんですよ。
来るぞ来るぞ!っていう感じが出てます。
「ノルウェーの森」(2010)のあの主人公悲嘆シーンを見たときも驚いたけど、あれを超える勢いですよ。あっちは過剰でホラーみたいに見えて吹いたけど。でもあのシーンだけ強く記憶に残ってるってことはやっぱりフックになってるんだ。
じゃあフェネスを・・👇
あれ、フェネス今また新鮮ですね・・っていいやそれは(゚ω゚)
あの濱田岳とつきあう女の子役の人、貞子VS伽倻子にも出てたけどああいう役やらせると最強ですね。佐津川愛美さん。表情の演技、特に皺眉筋力!w
そこそこモテてきて、それを自覚しつつコントロールできて不幸な目にあう系女子の役!
「やな表情〜やな表情だなー((((;゚Д゚)))))))」ってなります。やな感じの満願全席なんだけど面白い・・面白いというか泣きますよね。泣けた笑えたとか一発のフックだけで持ってく話ではないので、1幕2幕の積み重ねあってこそ、あの時系列組み替えがラストで効くと。
ただのシリアルキラーものとして見てると、どう反応していいか分からなくなりますね。
この映画が3幕だとすると、マッドマックスは〝行き帰り〟の2幕かな・・。