サン・サーンスを弾く日が来るとは

実際作曲する人の批評

 

ドビュッシー音楽論集』(岩波文庫) しばらく前に買って読みました。

よく伝記に〝評論も皮肉屋で毒舌〟のように書かれているのを記憶してたんですが、

実際読んでみると、そう・・かな?

 

 

昔読んだ太宰治のエッセイ風の批評の、ネットで書かれる悪口みたいなやつを読んで、ほんとに吹き出しそうになった経験があるので。

 

あれに比べたら上品なもんです😀

 

当時(100年以上前)の独特の言い回しが読みづらいと思うくらいで、きれいな流れのある文章です。(訳者の力による所も大)

 

 

サン・サーンスよ

 

ストラヴィンスキー好きなので。

有名な、サン・サーンスのストラヴィンスキー春の祭典』評。

 

「作曲者は狂っている!」とか、あれを多分10代のときCDのライナーノーツで読んだときは「この野郎!」と思ったし、サン・サーンス・・権威はこれだから嫌だ。と思ったものです。

 

そんな大ブーイングが後のバレエ音楽の名作です。

 

初期のニジンスキー振り付け版、特にひとりにフォーカスしたバージョンはなんども見ました。

 

昔の記事↓

bosatstan.hatenablog.com 

 

ジャンプしてポーズを切り替えて、止まってキープしてって・・「どういう軸をしてるんだ?」と思いますよ。

 

さて。前述の、ドビュッシーの評論にもちょっと、遠回しな表現ながら、

当時の保守派サン・サーンスをディスる文があります。

 

若手や当時の前衛表現を模索していた人たちからは煙たがられてた節もなきにしもあらず。(当然サーンス側もバリバリにドビュッシーディス)

 

 

それを踏まえて

 

そんなわけで、サーンスにあまり良い印象なかったんですが。

 

今月末そのサン・サーンスの代表曲「白鳥」のピアノ伴奏をすることになりました😂  マンドロンチェロの伴奏です。

 

こちらの動画は普通のチェロ↓

www.youtube.com

 

で、練習してみたら・・綺麗な曲ですねw

 

昔も一度、15年くらい前!?  フルートの伴奏でやったことがあるはずなんですが、細かいコードの変わり方とか忘れていた。

 

流麗というのが、 一番しっくり来ます。

キーはG。その中から逸脱はせず。

 

ベースラインも極力跳躍させないように工夫し、

代理コード(借用和音)を使ってもスムーズに処理。

とにかくなめらかさを指向している。抜群の安定感。

 

ドッカンドッカン言う、凸凹のグルーヴを持つ

ダンスミュージックのストラヴィンスキーが合わなかったわけだわ・・。

そら怒るわ、美学・価値観が全く異なるんだから。

 

wiki見てみると、当時86歳まで生きたって、長生き〜!超人だ。

伝記読んでみたくなるな・・。

 

ドビュッシー音楽論集―反好事家八分音符氏 (岩波文庫)

ドビュッシー音楽論集―反好事家八分音符氏 (岩波文庫)