今回は、セロニアスモンク『アローン・インサンフランシスコ』と取り上げます。
ファニーな印象を受け、聴きやすいピアノ作品です。
・ブルースやラグタイムに裏付けられた軽妙なリズム
・スタンダードジャズがコアにあり、また時代的背景から、限定されたハーモニーを用いている
・鍵盤のタッチが強い
ブルースのシャッフルビートを持ちつつも、すごくタメやハネが強い演奏をしており、つまづいたようなリズム・駆け込んでくるようなフレーズが出てきます。
古き良きジャズの匂いを残すハーモニー感。そこがある種の優しい安心感のある演奏につながっている。
にも関わらずタッチはラフで打鍵が物凄く強い。彼のライブ映像を見れば明確です。どんだけ高い位置から打鍵してるんだ!😄 ギラギラした演奏をしていますね。
この辺が、単にウェルメイドなジャズに収まらないワイルドさをどこかにはらんでいるように感じさせるのかもしれません。
10代の頃聴いていたときよりも、そういう細かい事が見えてきて好きになりました。