ピアノを習ったのは小3からなのですが、特別習いたくて習ったわけでもなく
好きな曲もない状態からはじまりました。
自発性のないはじまり
始めた理由は、何か漠然と習い事をしたい。でも何をしたらいいかわからないので、
小学校2年の終わりころ。学校の先生に「習字とピアノ。習うならどっちがいいと思いますか?」と聞いたんです。
そしたら「男の子がピアノ弾けるなんてかっこいいわよ!ピアノがいいよ!」と言われたのでそうしますと・・😂 いま考えると素直な子供だったな。
で、始めても特別うまくもならないし、だんだん弾くのイヤになっていくんですよ。
好きになったのは、小4のときにエリック・サティ。中学からは坂本龍一くらい。
しかも打ち込みとか、曲のつくりの方に興味がいってるから、ピアノ自体はそれほど好きじゃない。
でもやめるわけにもいかない!何人かいた歳の近い男子もどんどんやめて行きました。
戦友がどんどんいなくなるわけです。同じ歳の子は、先生に怒られて不条理に感じてやめていきました。
そこは大人の顔色を伺うのだけは巧いので、
「あ、今日先生機嫌悪い」と思うと防御戦術に入るという習慣ができました(笑)
そこでつちかったのが、ごまかしと初見の技術で。これはいまも活きてます。
怒られたくない!
で、高校生になって音大受験モードになると先生が超絶怖くなったので、これはやってられないと・・。才能ないし、もうやめようかなと思いました。
そこで作曲を習い始めたので、どうせその歳からだと、作曲科に入るなんて浪人しないと無理だから。もう一旦受験モードは諦める。
でもピアノは続けたい。でも怒られたくない。さてどうするか。
そこでバッハがやっと出てくるわけです。バッハの時だけ先生の勢いがなくなることに気づいたからです。
ショパンとかベートーヴェンに対して模範演奏もCDをかける率が高くなる・・。「さては苦手だな!?」
これだ!これなら怒られずに済む。弱点をつけば強く言われない!と思ってバッハの練習ばかりするようになります。
左手が動かないとだめなので、左手でご飯食べる生活までしてました。
そうやって、活路を見出したら、「嘘から出た誠」的に、本当にバッハが好きになりました。
なので、特定の曲が好きとかは難しいのですが。
「フーガの技法」と「目覚めよと呼ぶ声が聞こえ」かな。
アルバムでいうと、よく聴いたのはこないだの高橋悠治のパルティータ集とか。
グールドだとなんだろ・・・色々聴いたけど、特定の一枚がない・・。
オケとかは指揮者で選んでなくて、ほぼジャケ買いだし(笑)
色々聴いたには聴いた、エレーヌ・グリモーとかも。ああいう風に人間離れして巧いと聞き流しちゃいますね。不思議なもので。