職人芸ここに極まれり
ものすごい混んでいて、ちゃんと説明とか読めてないんですが、あのミュシャらしいミュシャのスタイルに到達するまでは、かなり時間が必要だったことは分かりました。
ドビュッシーより20年くらい長く生きているというのが印象に残りました。
パリでも学んでいて、ジャポニズムや東洋の装飾を模写したりして、身につけていて(なので、背景がまるで曼荼羅のように見える作品もありました)
職業画家としてデビューしてからも、ポスター・雑誌の表紙などの仕事が多かったため、タイポグラフィ・デザイン・装飾全部をこなしていたこと(ここが後世のデザインやイラスト・漫画に大いに影響を与えている)。
そして装飾にも、象徴的意味を持たせているということ。
芸術のための芸術ではなくて、雑誌という主役があっての職人仕事というところも大きく、器用で努力家。
自画像も机に向かって仕事をしているところを客観視点で捉えているものでした。(彼らしい!)ワーカホリックだったのかもしれないですね。
意外な面に注目する
今は、美術書コーナーに行けば、人体の造形とか人のポーズ・動きの本て必ずありますがミュシャは、習作で自身でそういうものを作っていました。
ただなぜかその中にものすごく暗いものがあったのが、印象的でした。
極端に言うとフランシスコ・ベーコンみたいなやつね・・。造形はもっとリアルで。
一番そういう習作が面白かったかもしれないです。
ミュシャらしいミュシャはどこかで目にしているし、ミュシャ風のデザインならもうめちゃくちゃな数世に出ているので。
そこに至るプロセスが面白いし、走り書きでも巧い。
普段と違った面を見られたのが、収穫でした。
1939年に亡くなっているのですが、自由な20年代を経て → 30年代ナチス台頭からの
第二次大戦ていう流れの中で亡くなるっていうのは辛かったんじゃないかなと想像します・・。
で、物販のコーナーをうろうろしていたら、空いている一般コーナー(ミュシャ以外の有名画家グッズ)ってものがあって。
モネのグッズがあり、いまさらですが「あ、俺モネ好きだわ」って思いました😹
睡蓮とか、自然を描いてあの恍惚感とか、多幸感てすごいよ!