bosats 音 note

ギターにハマって困って学んで

【ブリュッセルフィル演奏】Ryuichi Sakamoto - 『MUSIC FOR FILM』

輸入盤です。逆輸入のような感じですべて英語表記です。

お?選曲とジャケがいいなと思って、なんとなくポチって購入。

ジャケがボヤッとした顔がはっきりわからない。指揮している時の教授でいいんですよ。


届いたCDの裏を見ると、なんとブリュッセルフィルハーモニック!の演奏だそうです。

指揮は Dirk Brosse 。


選曲が良い


映画タイトルから見てみますと・・・



戦場のメリークリスマス(1983 大島渚 監督)から始まって

ラストエンペラー(1987)



・シェルタリングスカイ(1990 ベルナルド・ベルトルッチ

・ハイヒール(1991 ペドロ・アルモドヴァル)

・ワイルドパームス(1993 オリヴァーストーン)

・リトル・ブッダ(1995 ベルトルッチ

スネーク・アイズ(1998 ブライアン・デ・パルマ



ファムファタール(2002 デ・パルマ

・バベル(2006 アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ



・一命(2011 三池崇史

・八重の桜(2013 内藤愼介)

・レヴェナント(2015 イニャリトゥ)



こんな流れで、各テーマ曲がメインです。坂本教授自身の、映画音楽史を振り返る選曲になっています。



しかし色んな監督と仕事してますねー・・。これは、ベスト盤的内容で。実際はもっとたくさんの仕事をしてますしね。


個人的にはデパルマの仕事をしているってのが、ツボです。あの「キャリー」や「スカーフェイス」の監督とやってるんだもんなぁ。

あのドギツイ演出と編集にはやられました。。



演奏が熱い


聴いてみて思ったのは、なんか異様に演奏のテンションが高い!


そしてやはりN響とやったものなどとは、間の取り方なども違います。


奏者だけでなく、指揮者の好みにも左右されます。タメと演奏の爆発的な力の発露にスゴみを感じます。


音響も、スタジオ録音のようなのですが。独特の深い部屋鳴りが、タフな演奏に合っているように思います。


かつて、エンニオ・モリコーネが映画音楽の職業作曲家として、巨匠と呼ばれたように。


坂本龍一もあらためて巨匠なんだな、と思わされます。ヨーロッパの交響楽団がレコーディングしてくれるんだもんね。


個人的には「八重の桜」が入ってくれているのが嬉しいです。発表会の招待演奏で弾いた思い出もありますし・・。



iTunesではなく、CDなんて久しぶりに買ったのですが、満足した買い物になりました😀!




MUSIC FOR FILM

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【ヨガやろうぜ】ケン・ハラクマ『ヨガから始まる-心と体をひとつにする方法-』

アシュタンガヨガの日本での第一人者、ケン・ハラクマさんの著書です。


ラクマさんの本は翻訳本も含めると、結構読んでいて。その中でもこの本『ヨガから始まる』が一番気に入っています。


アシュタンガヨガはかなりアクロバティックなポーズを取るというイメージが先行していますが、


古典「ヨーガ・スートラ」に忠実であろうという意識の強い流派だと思っています。


気になったことば

ヨガにおいては「無」の状態こそ豊穣であり、全ての源泉なのです。

エゴが消えた状態、それが「無」という状態なのです。


これは、ヨガだけに限らず、楽器の演奏などにもあてはまります。

たとえば、ヴァイオリニストであれば、練習を重ねるうちに、

演奏している「自分」という感覚が消えて、

体もヴァイオリンも一体となった感覚を覚えることがあるといいます。それが「無」の感覚です。 (66〜67頁から抜粋)


これは音楽やスポーツだと、フロー状態とか、ゾーンと呼ばれる状態です。


「自分」という感覚を越えて、それを意識しなくなるのが特徴ですね。


難易度の高いポーズをいくつも習得するのが必ずしもいいとは限りません。

シンプルなポーズひとつでも、そこに適切な呼吸を組み込んでいった方が、精神的な成長のスピードは速いのです。 (131頁)

こちらも、今までの経験でしっくりくる言葉です。



武術などにも通じる


いまちょうどチェスと武術の達人の本。ジョッシュ・ウェイツキン『習得への情熱』を読んでいるところですが、


まさに似たようなくだりが出てきて面白いです。


「千招あるをおそれず、一招熟するをおそれよ」という言葉が昔からあるようですが、ひとつのことを極めた方が


深い理解に達するというのは、武術でも経験で分かっていて語り継がれているようですね。



『習得への情熱』も今年に入って読んだ本で、一番印象深いので後でブログに書きたいところです・・!



ヨガの世界観


語り口が読みやすい本です。ヨーガスートラの解説を間接的にしてくれる内容になっているので


ヨーガスートラに少しでも触れておくと、理解が深まると思います。


結局のところヨガはあの経典から始まったんだなと思うと、感慨深いし、ヨガの世界観がはっきり見えてきます。



ヨガから始まる―心と体をひとつにする方法 (カルチャー・スタディーズ)

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