こっちだった!
昼間流して横目に見ながらピアノの練習をしていたんですが(↩︎集中しろよ)
すぎやまこういちの「ドラクエIII」〝ジパング〟の元ネタはこっちでしたね!
早坂文雄 作のメインテーマ。そして、山のシーンでかかる曲はなぜか中近東モードに近くて、
こちらはたぶん〝ピラミッド〟のシーンの音楽に近いですね。ドラクエIIIは1987年なので、37年越しのインスパイアです。
ファーん♩ていう日本の雅楽のような、ピッチの間を行き来するフレーズは、使い方を変えていくと中近東の雰囲気に近きますね。
さらに前世代へ
これをさらに前の世代でやっているのは、ドビュッシーです。「版画」(1903)の一曲目、パゴダとか。
この前の「前奏曲集2巻」のカノープとか、印象主義・・というよりドビュッシーの個性の部分がもろにでた時期、中期〜後期の作風によく出てきます。
「牧神の午後の前奏曲」以降のオケ作品でも、「夜想曲」・「海」など。
木管にこういうフレーズをよくやらせているような気がします。
半音音階的なフレーズ・五音音階・全音音階と様々なモードもモチーフとして使われるけれど
コードはモダンなフランス近代の組み立て、からさらに一歩進んで。平行移動(クラシックの禁則!)とか、5度とか4度の堆積など。
だから僕が子供の頃、なんだこのボンヤリした音楽は?と思ったまさにその印象が完成された時期。
なので、早坂はドビュッシーとかサティをよく研究してるなーと今になるとわかりますね・・。
ここは、50年近い時間経過のあるインスパイアか。
黒澤映画はそんなに・・
実は昔そもそも黒澤映画あんまり好みじゃなかったので、音楽もなんとなく聞き流してました(^^;;
「用心棒」は高校生くらいのときに見たけど、全く覚えておらず。
「七人の侍」は面白かったけど、三船敏郎が何言ってるかわからず(笑)
「生きる」は自分が最悪にやばい時期だったので、泣きました。けど今見たらわからない。
で、「羅生門」も三船の笑い声が終始ノイズになっちゃって、(たぶん三船敏郎が苦手なんだ(笑))内容が入ってこない。
いくら海千山千の荒くれ者とはいえ、こんなずっと笑い続けてる奴いないよって思っちゃって。
三つ巴のキャラクターごとに感情の対比をはっきりさせなきゃならないということなのかもしれないけど
なんであんな演出にしたんだろうと思いました。
それはともかく!
早坂の音楽はドビュッシーから日本の旋法に、持っていけると思ったアイデアがさすがだなと。
1900年代前半は民族主義と近代音楽を結びつけようとした時代でもあったように見えますから、伊福部昭もそうだし
武満徹もそうだ。みんな相当苦労して、苦悶して作ってた感じがしますね。
和魂洋才じゃないですけど、もうコアな部分での宗教から、文化から違うとこに。
「和魂」を入れるなんてもう元からだいぶ矛盾してるんじゃないかな。
なので、敬愛する坂本教授が、和楽器使ってた時期のも全然耳に入ってこないですよ実は。
ゲームの Seven Samurai の曲とか、Out of Noise とか。
「学生の頃、武満の日本回帰に反発したって散々言ってたじゃない!?」って思って聴いてました。
早坂はでも耳に入ってくるんだ・・なぜか?理由ははっきりしないけど
ここ話始めるとだいぶ長いのでまた!😅
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