好きな映画の型がある
去年ホラー映画100本切りをやって、気づいたのは、
悲劇性・衝撃・断絶。自分の好きな映画は大体この要素でできている。
ヌーヴェルヴァーグブームが個人的に来たのが高校生のとき。
「なんじゃこりゃ!?」ってなりながらも惹かれたのは同じような理由だと思います。
で、今年はまたヌーヴェルヴァーグの映画を見ようと思って、ゴダールの「勝手にしやがれ」と「東風」を買ってまだ見てないんですが・・。(DVDが積んである。)
衝撃と傷が残る映画
ホラーが悲劇なのは当たり前って言えば当たり前。一歩間違うとすぐ喜劇になっちゃうジャンルではあるけど、基本被害にあう人から見たら悲劇。
そしてショック・残酷描写。
でやっぱラストの断絶感、ズバッと終わってくれる方が、見ている側に傷を残すわけです。
究極的には自分にとって、これが映画だ!と言える要素ってこれなんだと思いました。「日本よ、これが映画だ」(byアベンジャーズ)です(笑)
好きな監督で真っ先にあげるのが、クリントイーストウッドと黒沢清なので、もうこの二人もモロこの要素を含んでます。
「あー、凄い嫌なもん見た!!」という感慨が残るのはいい映画です。(ダメなのもあるけど)衝撃を受けて終わりたい。
例えば、デヴィッド・フィンチャー「ソーシャルネットワーク」(2011)だって嫌なもん見たと思いながら感動したし。
フォン・トリアー「ダンサーインザダーク」(2001)を元旦に映画館で見たのなんて一生忘れないですよ(笑)
ビョーク目当てで見たら、正月早々どんより。
あれ以来、ラース・フォン・トリアーは本当に見たくない嫌な映画を撮るので避けるようになったくらいで。
根が怖がりだから。ホラー関係でいえば。
未だにムロツヨシは、ウッチャンのコント番組で見ても。「呪怨 白い老女」の殺人鬼に見えますしねぇ。
虚構と現実を混同して「この人人殺してるよ・・」っていう目で見る始末(笑)。
柴咲コウはずっと「死ねよブス」(byバトルロワイヤル)の人だし!
でも何かそういうものを僕だけじゃなく多くの人が必要としているから、映画は作られるので。その時普通の生活じゃ体感できないようなものをもらって帰るんだなと。
小津安二郎「秋刀魚の味」だってもうお父さんの立場で見たらあれは衝撃のラストです。孤独と寂しさを一身に背負う。
ホラー映画的に小津を見るということは確実にできます。あの人の作品は実は暗いですし。
ホラー映画から色々学ばされたなーと思う今日この頃です。
- 出版社/メーカー: ジェネオン・ユニバーサル
- 発売日: 2012/05/09
- メディア: DVD
- 購入: 1人 クリック: 4回
- この商品を含むブログ (9件) を見る