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ギターにハマって困って学んで

『今、ここを生きるー新世代のチベット僧が説くマインドフルネスへの道』

ヨンゲイミンゲール・リンポチェ

『今、ここを生きるー新世代のチベット僧が説くマインドフルネスへの道』

 

この邦題。流行ってるマインドフルネスにひっかけて無理やりぶっ込んできたようなタイトルですね・・・😶

 

内容は素晴らしくよかったです!

これはよかったと心から思える本にはなかなか出会えない。なので、こういう本はKindleと、実際の本両方で読みます。

 

平易な語り口で、理論面から実際の瞑想の練習までカバーしているので 

チベット仏教ものでは今もっとも入りやすい本なんじゃないかと思っています。

 

それほどマインドフルネスっていう面を強調した内容ではないですよ。

 

著者は、瞑想の秘訣の一つとして。すごく短い時間で数こなしていくことだと言っています。 

 

〝空〟や〝明晰〟、慈悲が大きなトピックとして取り上げられ、

そこから実際の瞑想の方法、シネー法(パーリ語だとサマタ、漢語だと止)などの解説に入っていきます。

 

 

面白かったのは、〝対象のない瞑想〟です。

ただリラックスして心を休ませる。その間、浮かんだ思考や感情をそのままにする。

こういうのはマインドフルネスの本などでも似たものが出てくるのですが、

こちらは喩えを使ったその解説がよくて、とてもしっくりきました。

 

見出しの部分に引用されている。ティローパの言葉が印象的です。

 

自分自身の心の根源まで行き着いてみよ。

そしてあるがままの気づきの中にとどまるのだ。

 

 

「明晰さ」の中にとどまるようにと著者は言います。

 

 ゾクチェンの教えにも明晰さというキーワードはよく出てきます。

この前のボン教関連でも、古派と呼ばれるニンマ派関連も根幹は同じで。随分歴史的には長く伝承されているようです。

 

日本や中国の禅でも似たような言葉が残っていますが、実際の訓練のアプローチが違う気がします。

 

最近チベット好いてるので、チベット関連本をよく読んでますが

 

・・・チベット好きの方にもオススメです!(無理やり^^;)

 

 

今、ここを生きる ──新世代のチベット僧が説くマインドフルネスへの道

今、ここを生きる ──新世代のチベット僧が説くマインドフルネスへの道

 

 

 

 

 

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