今週のお題「最近おもしろかった本」
二年ほど前、ちょうど調子がよくて軽躁気味のときに読んでいたので、印象深い本です。再び読んでみました。アンソニー・グラント 、アリソン・リー著『8週間で幸福になる8つのステップ』
さて、この本での幸福の定義とは・・
快楽はあなたの心を豊かにはしてくれません。喜びが消え去ったあとに残るのは虚しさだけです。
喜びは幸福のひとつの要素でしかありません。なにか没頭できるものがあり、人生が充実していて、生きる意味を感じたときにはじめて人は幸福になれるのです。 (23頁)
幸福指数算出
内容も面白く、幸福度チェックの計算式まであります。一時これでぼくは70点代までいっていましたが、今日測ってみたら58点でした・・( ‘ᾥ’ )
ポジティブ感情の項目の合計から、ネガティブ感情の項目の合計を引く形の式になっています。
具体的にエクササイズを積んでいき、幸福指数を上げようというのがこの本の目的です。
幸福度を上げる8つのステップ
1目標と価値観をはっきりさせる
2無私無欲の親切な行いをする
3いまこの瞬間に集中する
4自分の強みを活かす
5感謝する
6許す
7人とつながりを持つ
8これまでの道のりを振り返る
個人的好みは
このようになっています。ぼくは特に3と5が好きです。ステップ3はこのブログで何度も出てくるマインドフルネスの訓練が中心になっており、精神疾患にマインドフルネスを応用できるかもという実験結果も出てきます。
ステップ5 〝感謝する〟 では、「3つのいいことエクササイズ」という、1日を振り返り、感謝できることを書き出すエクササイズも有効でオススメです。実際に気分をよくする効果があるなと感じています。
また、ステップ2で出てくるこんな実験も興味深いものでした。以下に引用していきます。
「慈善」ゲームの実験(フードバンクへの寄付をする学生の脳をfMRIでスキャンする)
学生が寄付することを選ぶと、脳の報酬系が活性化しましたーチョコレートやセックス、あるいはお金をもらうことで得られる快楽に反応するのと同じ領域です。利他主義が幸福感を増すことを考えれば、意外なことではありません。これを「温情効果」と言います。 (125〜126頁)
こういった実験結果は、『快感回路』にも出てきますね。
- 作者: アンソニー・M・グラント,アリソン・リー,石川園枝
- 出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン
- 発売日: 2012/06/26
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