タイトルのまま(←好きになってきた)
昔ので〝この映像印象に残ってるな〟ってやつは、大体ジョナサン・デミ監督ってことが多くてストップ・メイキングセンス(最近4kリマスター公開)も、The perfect kissも、『羊たちの沈黙』も。
80年代半ば〜後半・90年代のものをよく見ていますが。
カメラの数は現在のハリウッドや海外ドラマに比べたら、少ないんですよ。
今わけわかんないくらい数使う傾向にあるから、例えば 8人×3+固定・俯瞰が、セリフごとに切り替え+途中でも心情表現で、切り替わる。編集とミックス大変だろうな・・。
デミ監督の場合、移動するカメラが人物の数、もしくは×2(顔と手元)くらい、あと抑えの固定ショットとか🎥
なのにスタイリッシュというか映像がかっこいい。00年代以降だと、デヴィッド・フィンチャーも元々PVなども撮影していて、スタイリッシュですかね。
しかも結構寄った絵で、細部を捉える。日本映画は引きの美学みたいものがあるけども、その逆を行きながらも 客観性があるんですよ。
では、New Order で The Perfect kiss
スラップ・ベースもここまでバキバキなのは、あまり聴いたことがないよ。で、ベースソロ・・高音のリフから入る珍しい曲。
電気グルーヴ曰く〝通称 バー兄〟 ことバーナード・サムナー(Vo/Gt)はパームミュートしてギターソロを弾いてますね。
そういう臨場感・緊張感が伝わって来るんですよ。。ある種、ミュージシャン追い込み演出。ドラムの人は、慣れない鍵盤弾いて指震えてるし。
よく考えてみると、この曲のアンサンブル内でのエレキベースの役割や音域は、ちょうどチェロみたいですね。内声か、場合によっては低音もやるよという。
本来のベースラインはシンセでやっているし。その後、ベスト版の substance だともっと落ち着いた音になってます。 (ここまでバキってない)
ちょっとした目配せひとつが、映画的に見える。そして、最後のスタッフロールのようなもの、ゆったりとした字幕の感じ、ゴダールか!っていう。