わかりやすい慈悲の瞑想のやり方です。去年からこの解説を参考に瞑想しています。
「愛と優しさのメディテーション」は、イメージトレーニングのような印象を持つかもしれませんが、視覚的なイメージではなく、感情をとらえます。
まず、呼吸をしながら、心臓に注意を集中します。落ち着いてきたら、「自分がふだんから温かな優しい感情や共感を持っている誰か」のことを考えます。
わが子でも夫や妻でもいいし、愛犬でもかまいません。愛する存在のイメージを持つのは、温かい優しい感情が自然にわいてくるようにするためです。このような感情が生じて、心からのポジティビティが感じられたら、その愛する人のイメージは手放して、感情だけを保つようにします。
その温かい感情を自分自身に向けます。生まれたばかりのわが子を慈しむように、自分自身を深く真摯に慈しみます。たいていの人は、自分自身に愛情を向けるということに慣れていないので、かなり難しいと感じるかもしれません。本当にできるようになるには、忍耐とトレーニングがいります。最初は自分に愛情を向けるだけで、時間を使い果たしてしまうでしょう。
次は、その優しい思いや暖かな感情を、他人に放射していきます。最初はよく知っている人、それから、しだいにすべての友人、家族、知人、遠い関係の人までを、次々に心に呼び出していきます。最終的には、その「愛と優しさの感情」を、地球上のあらゆる人と生きものに広げていきます。自分の住んでいる街、地域、大陸、そして地球全体のイメージを思い浮かべます。
(バーバラ・フレドリクソン『ポジティブな人だけがうまくいく3:1の法則』289頁)
いわゆる“慈悲喜捨”というキーワードにそって、①慈 幸せを願う ②悲 苦しみから解放されるように願う ③喜 人の幸せに共感する ④捨 平等に分け隔てなく思いやりを向ける というように、近しい人からだんだんあまり関係のない人、嫌いな人などへ思いやりの感情を抱きにくい人にも拡げていきます。
ぜひお試しあれ!
- 作者: バーバラ・フレドリクソン,植木理恵,高橋由紀子
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